失業30日前:無職になるということ

どうやら、私は今月末で無職になるらしい。無職は世間的に悪とされている。故に、履歴書に隙間があってはならない。いわゆる“無給研究員”などで、履歴書の隙間を埋めるということも、この業界ではよくあることだ。他にも履歴書の隙間を繕う方法はある。例えば、自ら起業するという方法だ。

無職になるにあたって、私に大きな影響を与えたものの一つに、うえしん氏のブログ“考えるための書評集”がある。このブログから、いくつかのエントリを紹介しよう。

思えばギャップ・イヤーばかりの人生だったなあ。
http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-872.html
なぜ日本人は失業をそんなに恐れるのか?
http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1471.html
サバティカル人生をサバイヴァルする
http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1484.html

うえしん氏が指摘するように、履歴書に隙間があってはならない、という考え方は雇用主側の論理であって、我々が従う必要はない。国際競争力という錦の御旗の下、雇用主の権力は増長著しい。労働者層は、それに抗う権力を持たない。労働者層の本来あるべき健全な左翼活動が、機動隊と衝突するだけの暴力集団とともに日本から消えてなくなった。このようになった日本では、雇用主が殿様で、従業員は奴隷である。

なるほど、失業というと気分が滅入ってくるが、サバティカルというと何だか“退職の日”が待ち遠しくなってくる。ポスドクは何年やってもサバティカルはない。何はどうあれ、せっかく得たサバティカル、自分のあらゆる可能性を試そう、と考え始める。

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